カトリック呼子教会堂は日本の木造教会堂としては最古級なのです
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カトリック呼子教会堂は日本の木造教会堂としては最古級なのです

2023 年 02 月 05 日
#まちなみ通信

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/965925

『たてものがたり 唐津建築遺産』第35回 カトリック呼子教会堂

2022年12月21日付の佐賀新聞に掲載していただきました。


2022年10月、九州大学芸術工学研究院 福島綾子准教授の『カトリック福岡教区における建設事業の研究 その2:馬渡島教会堂、呼子教会堂の建設』と題された論文が発表されました。
福島さんは2017年、福岡司教区本部で膨大な史料を発見し、読み解いているところです。その中で今回は唐津に現存し、現役でミサが行われている希少な木造教会堂として馬渡島教会堂と呼子教会堂について取り上げています。

この旧馬渡島教会堂は1882(明治15)年築。この旧馬渡島教会堂は昭和4年ごろ呼子に移築されています。キリスト教禁止の高札が撤廃されたのは、1873(明治6)年ですから日本における明治初期に建設された木造教会堂としては最古級ということになります。馬渡島には明治17年築の平戸の旧紐差教会堂が移築されており、双方ともに禁教令が解けて間もない明治初期に建てられた潜伏キリシタンの文化遺産が二棟も残されていることになります。

土日にはミサが行われています。
儀式の際の入堂はご遠慮ください。
祭壇のある内陣は神聖な場所であるため立ち入らないこと。
教会堂の中では飲食喫煙飲酒は禁じられています。
海外から働きに来た方も含め信仰の場を求めるひとには教会は開かれています。

唐津市呼子町殿ノ浦1868-1
0955-82-3126