協議会活動について

協議会活動について

町並みの調査

呼子には伝統的な町並みが残っており、旧呼子町時の平成13年に行われた調査によって旧山下家住宅(現在の鯨組主中尾家屋敷)が町指定文化財になった。 平成17年の市町村合併により呼子町が唐津市となった後、平成18年から2年間かけ呼子町文化連盟主催の町並み景観調査が行われ、 報告書『港町呼子唐津市呼子伝統的町並み調査報告』がまとめられた。地元ではそれを元に町並み保存の取り組みをつづけてきたが、 時代の波に勝てず過疎化が進み、空き家や解体される家が次第に増えてきた。
近年新たに町並み保存の動きが活気づき、令和元年に文化庁調査官による視察にも後押しされ、 同年8月に「港町呼子まちなみ保存協議会」を立ち上げ、さらなる町並み調査や地元住民への啓発活動を進めている。
令和2年2月に『呼子地区歴史的建造物調査報告書』を唐津市に提出し、それが元となり永井家住宅が国の登録有形文化財となった。 同年3月には『呼子昔懐かし景色集』を地域まちづくり会議(呼子地区)に、令和3年3月には『港町呼子伝統的景観構成要素抽出調査報告書』を唐津市に提出し、 より詳しい市主催の景観調査を唐津市に求めた。同年中頃から唐津市は調査(保存対策調査)を開始した。 令和4年3月には、市主催の調査の基礎資料となる『呼子町並み景観復原に係る資料調査業務報告書』を唐津市に提出した。

地元住民への啓発活動

協議会を立上げた後、年4回程度の協議会会合を開き、活動や調査の結果を地元住民に報告している。 令和2年8月には呼子みなとまちづくり懇話会に出席して活動説明を行い、9月には佐賀県の企画「山口知事のさー行こう!!」 (Webサイト)を招聘、11月には副知事を招聘して「呼子まちなみ講演会」を開催した。 近県の重伝建地区の保存会との交流を重ね、令和2年10月には嬉野市塩田町を、4年2月と6月には福岡県八女市を視察した。
令和4年3月には「呼子新発見」と題し、まち歩きやまちなみ清掃、釣り、染付を体験するイベントを地元住民の協力を得て開催した。 同年10月には、「まちなみ散策マップ」を作成し、地元住民のほか観光客にも配布した。 大学・大学院の学外講義を協議会立上げ後から受け入れ、地元住民と懇談する機会を設けている。

町並みの保存・
空き家の利活用促進

古民家相談対応

呼子には伝統的な古い建物が多く、雨漏りや白蟻被害など様々な建物の悩みを切り離すことができない。所有者の心配事を聞き取り、修理のアドバイスや修理業者とのマッチングなど、地元住民の相談対応を行う。

古民家相談対応

地元不在の所有者から依頼された空き家の定期的な風通しや状況報告を行う。

片付けプロジェクト

建物内に荷物が残っていることなどで活用や譲渡に踏み切れない所有者を後押しする方法の一つとして、協力者を募りイベントとして荷物の片付けや廃棄を行うプロジェクト。建物内をきれいにすることだけでなく、参加者が建物に触れ身近に感じることで古民家や町並みを保存する意義を共有する機会を得ている。

古民家再生プロジェクト

企業が係る片付けプロジェクト。企業が係り広く募ることで参加者のエリアや年齢層が広がり参加人数が増え、作業時間短縮やより広い範囲をカバーすることができる。参加人数が増えることで、観光よりも繋がりの深い関係人口を増やす。

空き家所有者と不動産業者のマッチングとサポート

空き家の活用や譲渡を検討する所有者と不動産業者のやりとりをサポートし、建物の賃借または購入を検討する人が参考にする簡易的な現況調査報告書を作成する。